個展「××××円の人」(ギャラリー恵風/京都)

2017516日(火)-28日(日)

 

 現在、あらゆる行動・行為は、金銭をはじめとする数字に変換され、私たちの社会生活における価値として否応なしに提示されます。それは極めて合理的かもしれませんが、一方で呪いのように私たちの身につきまといます。

 今展では、一円硬貨のフロッタージュを用い、自分自身や人々の姿を描きます。

 硬貨は、材料となる金属の物質的な価値と、その表面に刻まれた政治的な価値とが合わさりできています。その硬貨をフロッタージュすることで浮かび上がってくるのは、物質的な価値は失われ、表面に刻まれた記号による価値のおぼろげな姿です。そしてそれは、私たちにつきまとう数字の存在に重なります。

形骸化したおぼろげな痕跡を用い、命、存在すらも数字に変換される人間の姿を現します。

個展「見立てと反復」(ギャラリー和田/東京)

201744日(火)-413日(木)

 

今展ではタイトル通り「見立てと反復」を手法とした作品を展示するとともに、異なるシリーズの作品同士も見立てて繋げていくことを考えて行った内容でした。

個展「見せかけの青 Fake blues」(+1art/大阪)

2016310日(火)-327日(日)

 

 ブルーシートは、工事現場をはじめとする囲いや、作業の際に床や壁を汚さないための養生、あるいは路上生活者の仮設住居といった、様々なものを覆う、隠すといった用途を持っています。そして空や海に近い色ということが選ばれた理由のひとつでありながらも、およそ自然とは言い難いビビッドな青色は、ポリエチレンによる素材感とその用途も相まって、日常においては異物といえる存在です。

 今展ではそのブルーシートを基底材に、富士山をはじめとする様々な対象の青として擬態させます。そこから見えてくるのは、表層的に覆われた対象のイメージでしょうか、あるいは異物の中にある美しさでしょうか。はたまた…。空や海とは程遠い「見せかけの青」を元に、考えたいと思います。

個展「EXCHANGE」(Gallery Maronie/京都)

201547日(火)-419日(日)

 

 通貨の存在は、どこか当たり前で不変のもののように思えますが、その価値は常に動き続け変化しています。それは例えば「1ドル=○○○円」といった相対的な事実においてもそうですし、個人個人の主観においても異なります。ことわざの中に1円を笑うものがいるように、同じ日本で同じ通貨を用いながらも、あなたにとっての1円と私にとっての1円は、おそらく異なるものでもあります。そしてその捉え方、感覚の違いというのは、通貨に限らずあらゆる物事の捉え方にも置き換えられるのではないでしょうか。

 今回の個展「EXCHANGE」は、1ドル紙幣を1円硬貨のフロッタージュにより描いた作品をはじめ、1円硬貨を用いたシリーズによる展覧会です。通貨の価値、美術作品の価値、1円硬貨の物体としての価値など、様々な自明の価値を作品を通して考えています。展覧会タイトルの「EXCHANGE」とは両替、交換という意味をもつ言葉です。財布に入っている小さな1円硬貨を元に、様々な価値、ものの見方を「両替」していくような場になればと思っています。


個展「one」(ギャラリー恵風/京都)

2014916日(火)-928日(日)

 

 画材として使用されているアルミ箔と、貨幣として流通している一円硬貨は、同じアルミニウムを素材として作られています。それは誰でも知っている当たり前のことですが、異なると感じている対象でもちょっと視点を限れば違いがなくなるということに、自分がこの世界を見るときに当たり前に認識しているものは、実はかなりあやふやなものではないだろうかと感じたのです。そしてその認識を改めて見つめ直すことが、アート作品であればできるのではないかと考えました。

 今展では、一円硬貨を特徴づけている、素材、大きさ、図像などの要素を、それぞれの作品で切り分けて見せるような形となっています。貨幣というルールから離し、ものとして一円硬貨を見てみる。当たり前に財布の中に入っている一円玉を改めて見つめることで、果たして何が見えてくるのか。

個展「How is this connected to that?」(つくるビル/京都)

2014321日(金)-331日(月)

 

 タイトルの「How is this connected to that?」とは、「これとあれはどういう関係があるの?」という意味の言葉。これは、シリーズやモチーフによって作品が変化した際に、私自身がよく投げかけられる疑問を元にしたものである。 

 大学生の頃から現在に至るまでの約6年間に制作してきた大作の数多くを4階立てのビル内に展示。またそれぞれの作品に、それらをどのように考えて制作してきたのかをテキストで公開した。それにより「これとあれはどういう関係があるの?」という疑問の答えに繋がるかも・・・というのがテーマだった。